今日から。ここから。ふつーのブログ(多分)

ふつーの主婦に戻った私の 日々のつぶやき、愚痴、怒りに八つ当たり?などなど(๑´罒`๑)♡

無いものは無い。存在しないものは「無」

一回りも年下の親友が亡くなった事を彼に話した時、

「おれは、あの世とか信じてないから、

そんなに悲しんでたら親友も心配するよ。とか、元気ださないと見守ってくれてるよ。とかは、言えない」

と言われた。


彼自身、子供を亡くした親や、

ついこの前まで、一緒に仕事していた人を亡くしたり、見たりしてきた。

自分より若いから、先に死ぬことは無い。なんて事はありえないんだ。


そして、居なくなったら、もう居ない。

無いものは無い。

存在しないものは、「無」なんだ。

引きずっても、どうしたって、仕方ない。

どうにもならない。

無いんだから。

と言われた。


彼は、余命宣告を受ける死に方がしたいと言った。

期限がわかれば、その間に会いたい人に会い、伝えたい人に伝えたいことを伝えて

明るくさよなら出来る。

その後の準備もできるから、遺された人への事も少しは対処していける。



「象の背中」という本を思い出した。

余命宣告を受けた主人公が、遺された家族の生活を計算し、息子へ託すべきことを託し

最後に会いたい人に逢いに行く。

愛人にも伝える。



死を恐れる人にとっては、近づいてくるその日に怯えるようになるのかもしれないけど、

彼の考え方も、彼らしいと思った。


その時は、まさか、その何ヶ月後に彼自身がいなくなるなんて、お互いに思いもしていなかった。