私は、人前で泣かない子だった。

母が、泣くやつが嫌いだから。

泣くと余計に罵倒されるから。

そのうち、泣かないのが当たり前過ぎて、

独身の頃に付き合った彼氏はみんな、

「こんなに泣かない女は見たことがない」と言ったし、男友達の間でも

「あいつ、ほんと、泣かないよな」と話題に上ったこともあるらしい。

我慢してると思って

「泣いていい。無理するな」と言われても困ってしまってた。

そのせいか、

それとも、父親が、とにかくネガティブで女々しい性格だったせいなのか、

私は、弱い男の人がとにかく苦手だった。

男らしいとか、大人の男の人にばかり惹かれてた。

一瞬でも弱さや情けなさが見えると、一気に気持ちが冷める。

喧嘩して別れようとして、涙ぐまれたら、もう、拒否反応起こしてしまうほど、無理😨ってなる。

可愛さもいらない。

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なにさま？って話だけど（笑）

友達も不思議がってた。

弱い面を見せられると、こんな面も私に見せてくれるとおもって、( *´꒳`*)ｷｭﾝ♥ってするもんだって。

でも、私には無理。

人間なんだから弱い面もある。男の人だって愚痴りたい時や、泣きごとを言うこともある。

ネガティブになる事もあると、頭ではわかってるのに、どうしようもなかった。

別れ話をして、グズグズ言われると

ただ、別れたかっただけなのに、そこからは、その相手に嫌悪感を持ち始めてしまう。。。

から、友人にはなれない。とことん避けてしまう。

サイテーなのです。

だから、過去には、その後、荒れてしまった人や、自傷行為した人も。

でも、それを聞くと「申し訳ない」ではなく、余計に思いだすのすら、嫌になるばかり。

だから、私にとっては彼が初めてだった。

あんな弱い面を見て、嫌いになるどころか、

「やっぱり、この人のそばにいたい」と思えたのは。

抱き締める力の強さをセーブしようと震える腕を感じた時、

ごめん。。。の一言を聞いた時。

私を見た瞬間の、いつもの自信に溢れた堂々とした彼ではない表情を見た時、

気持ちが満たされた。

生まれて初めて

弱い面を見て、余計に大切に思えた存在でした。