親友の死
私は、
毒親に育てられているうちに、
喜怒哀楽を無くしてた。
と、同時に、誰にも心を開かない。
人に弱みは見せない。
だけど、18年前に知り合った人周り年下の女の子。
いろんなトラブルに2人で巻き込まれた後、何故か彼女にだけは本当の自分を見せれるようになった。
弱さ、狡さ、情けなさ、意地悪さ。。絶対に人に見せないで来たものが、何故か、彼女には出せた。
彼女もまた毒親に育てられ、それでも、親を捨てきることができなかった。
滅多に会わないし、連絡を取り合う事もない。
だけど、どん底だと感じた時に思い出すのはお互いで、
そんな時は何故か、ふと、連絡が来たり逢いに来てくれてた。
その頃は彼女は、原因不明の痛みにずっと苦しんでた。
入院してると聞いた時は、見舞いに行こうと思ったら
退院したら連絡するから待っててといわれ、素直に待ってた。
今年こそは会おうね。
会えるね。そう思って待ってた。
久しぶりに鳴った電話は
彼女のご主人から、彼女の死を告げるものだった。
どうして、見舞いに行かなかったんだろう。
聞いた病院は、ペインクリニックでもあったから、私はてっきり痛みの治療だと思っていたけど、精神科でもある病院だった。
精神科の方に入院してたなんて、思いもしなかった。
どうして、どうして会いにいかなかったんだろう。
時間は作れたはずなのに。
これまで、彼女が来てくれて救われた事はたくさんあったのに。
なにより。。。
私にとってたった一人の
手放しで信頼出来る存在だったのに。
彼の事をはなすわたしをみて、彼に会ったこともないのに、安心してくれたのに。
どうして。どうして。
朝、電話を受けたまま、ただ、機械的に仕事を済ませて帰宅した私は
大声で泣いた。
その後も、気がつけば涙が流れ、葬儀の後、車に戻ってしばらくまた、大声で泣いた。
泣いても泣いても、戻らない。
後悔しても戻らない。二度と会えない。
これから私は、何を心の支えに、乗り切っていけばいいの?
本当に落ちた時、私はもうさらけ出せる場所がなくなった。
この先もう、自分をさらけ出すことは一生ない。
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