壊れていく家庭
ある日、隣町で花火大会があるから、
年長さんの娘を連れて行ったらしい。
とっても大喜びだったけど、
娘が
「ずっと一緒にいようね」と言った。と。
「ママには、じーじも、ばーばも、おじちゃんも、○○ちゃんのママも、○○くんのママも、たーくさんいるもん。パパは、私がいるよ」
その、娘のセリフを口にしながら、
ベットで並んで横になって話す彼の目から涙が一筋、流れた。
口調は乱れていない。
だから、見なければその涙に気が付かなかったと思う。
何があっても人前で泣かない人なのに。
自分でもそう言っていたのに。
「ママは、いつもお友達のわるくちを言うから
嫌なの。
楽しくなくなるんだよ。」
そう言ってたらしい。
子供って、なんの計算もなく、さらっと喋っちゃうよね。
帰りに、明朝食べるようにと、娘の大好きなたまごサンドを買ってあげたらしい。
次の日の朝、
トーストを出された娘が
「パパに買ってもらったたまごサンド食べるー」と言うと
「ママが出したものを食べないなら、
もうずっと、何も食べなくていい!」と、
お皿を片付けられそうになったらしく、
仕方なくトーストを食べたと。
たまごサンドは、食べれないまま、恐らく、捨てられた。
夫婦なんて、
一生添い遂げるつもりで結婚するけど、嫌いになったら他人。
だけど、子供に罪はないし
自分にとって見るのも嫌な配偶者であっても、
子供にとっては、大好きなパパ。
なのにどうして、そんな仕打ちが出来るんだろうか。
パパを好きでいる事には、寛大でいて欲しかった。
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