不器用なひと
独立した彼は、相棒と二人、
休み無く働いてた。
仕事をしていないと、存在価値を感じられないと言うのは本当なんだなと思うほど(笑)
若い割に、
恩や縁をとても大切にする人で
若い、職人になりたての頃に、自分に色々教えてくれた人に貰った工具は
20年近くたっても大切に持ってた。
彼の中の優先順位は、
1番は仕事(職人としてのいきかた)
2番は、仲間たち。
3番に家族。
だから、割とモテて彼女が切れたことがない割には、
とにかく恋愛下手。
仕事優先したり、マメに連絡しなかったりするから、続かない。
プライベートな時間も、仲間たち優先だから、
ほとんどの女の子は、我慢できなくなる。
メールもマメではないし、下手したら2日後に返信╮(๑•́ ₃•̀)╭
口下手だから、言い訳も出来ない。
責められても、上手く言い返さない。
女の子を気分よくさせる言葉なんて、とても口にできる人でないし、
怒った彼女の機嫌を直させる話術もなければ、プレゼントなどの気もきかない(笑)
長い文章をメールで打つことも、
じっくり話し合って、理解してもらおうとすることも、面倒くさくて諦めてしまう。
そして、私は、
口がよく回る男より
そういう不器用さも男らしくて好きだった。
その頃の私はまだ、
彼を包み込んであげたいとゆー、
年上目線の余裕があった。
だから、17歳の年齢差も気にならなかった。
彼が逢いたいと思えば会う。
私が、会いたいと思う事や、言うことはなかった。
ただ、彼を癒せる場所でいただけ。
それも、彼が元気になって、私が不要になる日まで。ってゆー、軽い気持ちだった。
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