今日から。ここから。ふつーのブログ(多分)

ふつーの主婦に戻った私の 日々のつぶやき、愚痴、怒りに八つ当たり?などなど(๑´罒`๑)♡

家庭の話

彼は基本、家庭や家族の話をしなかった。

奥さんを褒めることも愚痴ることも無い。

子供の話も聞けば答える程度。

私も、あまり話さなかったかな。

お互いに、私達と、それぞれの家庭は、切り離して考えてたのかなぁ。

特に気にもならなかったし。

会社の話、仕事での話、従業員たちの話。

私は彼の話を聞くのが大好きだった。

彼の声も好きだし。

個性豊かな従業員たちの話。

ひとり、なんか、なんかおかしい。と感じる子がいて、

色々な話を聞いてるとアスペルガー症候群に思えた。

検索してみても、当てはまる気がした。

彼も、そうかもしれないと答えた。

四国から来て一人暮らししてる20代の子。

彼は、その子を病院へ連れてった。

案の定、アスペルガー症候群と診断された。


彼らの仕事は、危険。

コミニュケーションがきちんと取れないと誰かが怪我をするかもしれないし、

下手をすれば命に関わる事もある。


彼はその子の親御さんと連絡をとった。

何が。。と、はっきり言えないけれど、なんか変な子だとは思っていた親御さんは

病院にまで連れてってくれた彼に感謝して、

時期を見て、実家へ帰す話になった。



ほかには

大手の会社で働いててパワハラで心身を病んでしまった子を引き受けた事も。

だんだん元気を取り戻し、頑張ってたその子は、母親と二人暮らし。

お母さんは、彼に感謝をしつつも、将来に不安を抱えていた。

彼に恩を感じているその子は、転職を躊躇していた。

その子の様子の変化に気付いて、その旨を聞き出した彼は、取引先の会社の偉い人に、彼を引き取って欲しいと直談判。

彼の仕事を認めてるその方は、承諾してくれた。

従業員さんたちは大切。

一人欠けても困る。

だけど、その子のお母さんの思いがよくわかる。

自分たちは、まだまだ、そこまで安心させる企業にはなっていない。


人を一人雇うと言うことは、その人の人生に責任を持たなければいけない。

改めて、彼を尊敬した。

こんな凄い人のそばにいられるって、幸せだと思った。


ずっと、ずっと、ずっと、

彼を見ていたかった。

もっと大きくなっていく様子を見ていたかった。